Q:住宅ローンは本当に今がチャンスなの?
A:現状では決定は早ければ早いほど良いでしょう。
支払開始は最速で1年後。その時も最低金利?
2016年、「マイナス金利」という言葉が広まりました。その影響で、住宅ローンもフラット35などを含め、長い間「史上最低金利」を更新し続けました。またある月には、借り換えの申し込みが前年度比3.6倍を記録したといいます。
そして今、わずかながら金利が上昇する気配を見せていますが、それでもしばらくは最低水準で推移するでしょう。ただしここで重要になるのが、実際にローンを支払うのは引き渡し後になり、その時の金利が適用されることなのです。
さて、ここでもう一つの重要な問題をお話します。
「家づくりには1年かかる」のです。それも土地が決まっている、もしくは建て替えの場合です。土地探しからになりますと、単純に土地探し期間が追加されます。
なぜ1年もかかるのか?を時系列で追ってみます。
➊スタート
家づくりを決める。展示場に足を運んだり、資料請求をし、話を聞く会社を決める
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➋3か月後
一日に話を聞けるのは1社が限度。ようやく2~3社に絞ってプランの話をする
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➌6か月後
施工会社を決める→プラン決定→契約
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➍8か月後
役所への申請が終わる。期間は2か月が一般的
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➎8か月後
着工
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➏9か月後
上棟
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➐12か月後
完成、引き渡し
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❽そのときの金利でローン支払いスタート
まとめます。
現在、確かに史上最低水準で金利は推移しています。しかしこれから東京五輪などを控えて金利が上がる気配を見せているというニュースに触れた方も多いでしょう。
ということは、今家づくりを始めても、1年後の金利はあがっている可能性があるのです。
しかもその後は上昇するだけですから、現状では早ければ早いほど良いということになるのです。
もちろん、家づくりの問題はお金だけではありません。
ご家族が今後どう変化していくのか?それに合わせて家を考えていかなければなりません。
ある程度今後のご家族の変化が見えているのならば、少しでも早く動き始めるのが良策と言えるでしょう。