Q:狭小地に向いている工法は何?
A:木造在来工法
江戸川区、葛飾区、墨田区、江東区の城東エリアは、昔ながらの下町で土地が小さいばかりでなく、入り組んだ路地も多く、かつ大きな川に囲まれて水害の危険もある地域です。ここでは代表的ないくつかの工法を紹介するとともに、このエリアとの相性も探ってまいります。
木造在来工法
日本で最も多い工法で、狭小地に最も向いているといわれています。住宅の7~8割が木造在来工法を採用し、基礎の上に土台を並べ、柱と柱を梁でつなぎ、筋交いで補強します。
設計の自由度が高いため、狭小地でも採光の工夫が可能です。間取りもこだわりがもて、増改築などにも対応が可能です。自由度が高いことは、すなわち大工さんの腕によって出来栄えが左右されることがあります。
また防火地域でも、「木造耐火構造」を可能にする工務店もあります。
2×4工法
日本に導入されたのは1970年代。北米で主流の工法です。厚さ2インチ×4インチの角材が使われています。在来工法が柱や梁で躯体を支えることに対して、ツーバイフォーは床や壁などの「面」で支えます。
一方で窓の位置や大きさなどには制限が出てきます。また、施工業者の技術に差がつきにくいことからも、工期が比較的短いというメリットもあります。いずれ増改築を考える場合には不向きかもしれません。
鉄筋コンクリート(RC)工法
鉄筋を組んで、コンクリートを流し込み、柱や梁を作っていきます。耐久性や耐震性に優れた工法です。一方で、鉄は木より重いので、その分大規模な基礎工事が必要になるなど、コストが木造に比べて高価になる場合が多いです。大型車などが入り込めない敷地ですと工事が難しいケースもあります。
以上、代表的な工法をご紹介しました。それぞれにメリット・デメリットはあります。どの工法も素晴らしいもので、コストや工期、出来栄えや何に強いか? をじっくり考えて会社選びを進めるようにしてください。